内容説明
太平洋戦争において日本軍善戦の地として聖地化された硫黄島。その戦場の実態とはいかなるものだったのか。水もなく食糧もなく、島内を彷徨い、あるいは壕内でその身を横たえ、ひたすら米軍の攻撃に耐えた日本軍将兵たちの心情とは。極限状況を生きのびた人間の真実の証言によって凄惨な戦場の実相を再現する。
目次
第1章 硫黄島赴任
第2章 陣地構築
第3章 米軍上陸
第4章 秘密兵器
第5章 地上戦
第6章 壕転々
第7章 南方空の壕
第8章 投降
著者等紹介
久山忍[ヒサヤマシノブ]
昭和36年生まれ。記録家。硫黄島戦生き残りの海軍中尉・大山覚氏と出会ったことを機に、作家活動をはじめる。戦場体験者の証言を記録し、証言者の原稿校正を経た後に作品を発表するという独自のスタイルで、特に戦争体験者から広く支持されている。第1作は、大山氏の証言を記録した『英雄なき島』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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