内容説明
統率の外道―航空特攻作戦を発動した大西瀧治郎中将自らが述べた自殺攻撃に殉難の使徒となって散華した若者たち。なぜ彼らは、特攻という壮絶な死を迎えねばならなかったのか。気鋭のエコノミストが、“十死零生”の作戦に命を賭けた昭和の日本人の実態を浮き彫りにし、特攻作戦の本質をとらえた感動の大作。
目次
プロローグ 一九七六年初夏 マニラにて
第1章 特攻の系譜
第2章 特攻の物質的基礎
第3章 特攻作戦の狼煙
第4章 フィリピンにおける特攻作戦
第5章 沖縄における特攻作戦
エピローグ マバラカットにて
著者等紹介
森本忠夫[モリモトタダオ]
1926年、京都に生まれる。1952年、京都大学経済学部を卒業と同時に東洋レーヨン(現東レ)に入社。東レ取締役。東レ経営研究所社長を経て、のち、龍谷大学経済学部教授。戦時中は海軍航空隊員として太平洋戦争に従軍。2015年5月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。