内容説明
飛行隊長―銃弾の飛びかう空戦場裡に列機を率いて自ら突入する実戦指揮官。己れの判断が部下の生死を分ける極限状況下におかれた“空の男たち”の真摯なる肉声を伝える感動の空戦記。戦闘機、爆撃機、そして攻撃機や水上機を駆って、修羅場をくぐり抜け生き抜いた十七人のリーダーたちが語る努力と鍛錬の日々。
目次
真の勇者(攻撃四〇六飛行隊長・壹岐春記少佐の証言)
鶴翼の陣(空母「瑞鶴」飛行隊長・高橋定少佐の証言)
稀少の人(空母「蒼龍」艦攻分隊長・阿部平次郎少佐の証言)
損失ゼロの奇跡(二〇二空飛行隊長・鈴木實中佐の証言)
集中と分散(空技廠飛行実験部部員・高岡迪中佐の証言)
秘めたる闘志(重巡「熊野」飛行長・高木清次郎少佐の証言)
見敵必墜(空母「翔鶴」戦闘機分隊長・山本重久少佐の証言)
忘れえぬ空戦(八五一空飛行隊長・日辻常雄少佐の証言)
ラバウル籠城(九五八空分隊長・小野英夫少佐の証言)
四〇日間無飛行(六五二空飛行隊長・阿部善次少佐の証言)
一大海空戦(空母「飛龍」艦攻分隊長・松村平太少佐の証言)
戦う青年士官(攻撃四〇一飛行隊長・安藤信雄少佐の証言)
以て瞑すべし(空母「瑞鳳」艦攻分隊長・田中一郎大尉の証言)
過誤の真相(元山空分隊長・二階堂麓夫少佐の証言)
獅子奮迅(戦闘三一〇飛行隊長・香取穎男大尉の証言)
戦果と武運(戦闘三一一飛行隊長・田淵幸輔大尉の証言)
部隊最古参(偵察三〇二飛行隊長・伊藤敦夫少佐の証言)
著者等紹介
雨倉孝之[アメクラコウジ]
昭和3年11月3日、東京に生まれる。20年4月、高等商船学校東京分校(機関科)に入校、あわせて海軍機関術予備練習生を命ぜられる。終戦により同年8月、退校、同時に予備練習生も被免。戦後、日本国有鉄道に勤務。59年、退職。東京理科大学理学部卒業の技術屋出身だが、海軍史・海事史の調査にたずさわり、とくに海軍制度史の研究に打ちこむ。平成27年、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。