目次
第1部(予兆;石原、仙台の四連隊長;石原莞爾の昭和維新 ほか)
第2部(標的;幻の真崎内閣;義拳と叛乱 ほか)
第3部(責任のとり方;それぞれの朝)
著者等紹介
早瀬利之[ハヤセトシユキ]
昭和15年生まれ。昭和38年、鹿児島大卒。上京後、種々の雑誌記者。40歳のとき、雑誌編集長を辞め作家活動に入る。石原莞爾研究家、日本ペンクラブ会員、関東戸山流居合剣道会2代目会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
61
石原莞爾と言う人は色々な本を読めば読むほどどうも実態が掴みにくい人のように思える。最終戦争論では(後世から見ても)納得する部分もあるが、結果論から見る部分では?の部分もあり。読む本ごとに筆者の立場が異なるから視点が変わるのは当然にしても、それ故に人物が朦朧となると感じるのは私だけだろうか。本書によれば、二・二六事件に関して心情的には青年将校たちに同情的であり、早く解決したかった。同時に青年将校たち同様に部下思いであった彼は何も知らされないで使われた下士官兵を慮っていたとのこと。成程少し人物に近づいた気分。2024/01/05