内容説明
戦後もなお継承され、対潜哨戒飛行艇を生んだ、日本のハイレベルな航空技術力―膨大な資料、写真、図面、データを駆使して解明する超大型機の詳細!大海原上空を長時間飛翔して任務を遂行した巨人機たちの実力を明らかにする。カラー口絵、精密四面図、詳細解剖図等、ビジュアルに捉えたマニア垂涎の決定版。
目次
第1章 世界の飛行艇興亡史
第2章 日本海軍飛行艇の系譜
第3章 九六式水偵、九七式飛行艇、二式飛行艇の機体構造(九六式水上偵察機;九七式飛行艇;二式飛行艇;二式飛行艇の機体細部写真集)
第4章 日本海軍飛行艇の塗装とマーキング/使用部隊概史
著者等紹介
野原茂[ノハラシゲル]
昭和23年(1948年)、栃木県生まれ。デザイナー学院卒業後、写真新聞社、雑誌社勤務を経て、昭和48年(1973年)にフリーのイラストレーター、ライターとして独立。主に大戦機の作画、執筆を中心に航空雑誌、模型雑誌、書籍を活躍の場にして創作を続け、今日に至る。分冊形式のダイキャスト・モデル商品のプロデュース、ブックレットの執筆、監修なども手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
47
カバーデザインに惹かれて購入。私は子供の頃から飛行艇が好きだった。船であり飛行機であること、海と空への二つのロマンのせいかもしれない。偶々本書を見つけて飛行艇のイラストが並んでいるとそれだけで衝動買いしてしまった。内容は今日のUSー2まで繋がる話かと思っていたが、戦前の帝国海軍の飛行艇の話だけで、筆者は飛行艇は絶滅種だと断言する。実に残念だが反論するネタも見つけ難い。US-2は確かに現役の実用機だが本書によればわずか7機が運用されているだけでその後継も難しい。とにかく本書は飛行艇の詳細記述に特化した珍本。2021/11/03