内容説明
軍医学校を卒業し、勇躍南方へ出征した新人軍医を待っていた配置は捕鯨船改造特設掃海艇二隻の軍医長。全長たったの四〇メートル、武装は小さな大砲一門にわずかな機銃と爆雷のみ、それでも立派に軍艦旗を翻して対潜哨戒に、護衛に、輸送にソロモン海域を駆け巡った小艇の最前線の日々を生き生きと綴る航海記。
目次
第1章 兄正博の生涯
第2章 戦陣日記(1)昭和十七年六月二十日~八月三十一日
第3章 戦陣日記(2)昭和十七年九月一日~十月二十六日
第4章 戦陣日記(3)昭和十七年十月二十七日~十二月三十一日
第5章 次室士官心得