内容説明
陸軍操縦員のマークを胸にした日から、孤独な操縦席に生命を託し、戦い続けた十年余の歳月―台湾沖航空戦における飛燕二機とグラマンF6F三十六機との凄絶な空中戦―編隊戦闘でいかにして撃ち墜とされることなく敵を墜とすか。ベテランパイロットだけが知る空戦法を見事に描く陸軍戦闘機隊エースの記録。
目次
大空へ巣立つ雛鷲
動乱の中国大陸
戦友の屍を越えて
炎熱のビルマ戦線
人間愛は国境を越える
楽土と地獄の台湾
戦う精鋭・第八飛行師団
二機対三十六機の死闘
第八飛行師団特攻隊
将兵、涙の武装解除
著者等紹介
田形竹尾[タガタタケオ]
大正5年5月、福岡県に生まれる。昭和9年1月、飛行第4連隊に現役志願兵として入隊。11年8月、熊谷陸軍飛行学校入校(60期)。12年2月、明野陸軍飛行学校入校。6月、大刀洗飛行第4連隊に帰隊。8月、華北、13年1月、華中航空撃滅戦に参加する。16年12月、陸軍准尉。17年3月、飛行第77戦隊に転属、ビルマ航空撃滅戦に参加。6月、センバワン出張所所長兼試験飛行係。18年4月、第8教育飛行戦隊に転属。5月、台湾臨時防空作戦兼航空要員教育。19年10月、集成防空第1中隊付として台湾沖航空戦に参加する。20年3月、飛行第20戦隊に転属、特攻要員となる。佐賀県目達原にて終戦を迎える。平成19年3月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。