内容説明
果たして戦って勝てるのか―中国、ソ連、米国などとの緊張が増すなかで多数刊行された近未来のシナリオ。第二次世界大戦前夜、識者は何を主張し、国民は何を求めたのか。
目次
『われ等若し戦はば』を読む―平田晋策・著(昭和八年八月発行/講談社)
『米國海軍の眞相』を読む―財団法人有終會・編(昭和七年十一月発行/創造社)
『日米果して戦ふか』を読む―石丸藤太・著(昭和六年八月発行/春秋社)
『昭和十年頃に起る日本對世界戦争』を読む―石丸藤太・著(昭和七年五月発行/日月社)
『日本は勝つ』を読む―福永恭助・著(昭和十八年五月発行/高山書院)
著者等紹介
北村賢志[キタムラケンシ]
昭和45年、千葉県に生まれ、その後、兵庫県にて育つ。兵庫県立加古川東高校から近畿大学に進み、卒業後、大手電気工事会社に勤務。戦史の研究を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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junkoda
1
ちゃんと意見を書いている人がいるじゃないかと思ったら逮捕で口を封じられててやっぱダメじゃんってなった。2020/01/09
マキノ・ジロー
0
アメリカの国力を知らずにアメリカを侮っていた。負けるようになっても国民には勝っているように伝えられていた。 戦前戦中の日本について広まった定説だが、それが決定的にひっくり返された。 日本が勝利するとしている本にまでアメリカの圧倒的な工業力について言及されているとすれば、客観的に見れば不利なのに有利、危ない状況なのに安泰な状況と見てしまう人間の心理が問題という事になる。 また、冷静な意見も本として出版されていた事は重要だ。正論でも主流になれず、無視されてしまったら意味がない。2021/01/17