内容説明
年功主義と学歴偏重によるエリート軍人たちの統率。日本最大の組織・帝国陸軍の複雑怪奇な“人事”を解明する。なぜ石原莞爾は満州事変勃発時に関東軍参謀なのか。なぜ辻政信は失策しても要職を渡り歩いたのか。栗林忠道は懲罰人事によって硫黄島に派遣された…。
目次
第1部 人事施策が成否の鍵(日露戦争に向けた「今信玄」の妙手;一夕会の布石;志那事変拡大の裏事情;開戦と終戦、決意の人事)
第2部 陸軍における人事の全体像(人事制度の概略;進級と補職;人事を扱う部署)
第3部 常に問題を抱えた人事(人事権を握る陸相人事の迷走;長期政権がもたらす弊害;人事を武器とする功罪;空転した改善施策)
第4部 長期計画とドクトリンの欠如(動員戦略構想における人事計画;認識されていなかった人事管理の原則)
著者等紹介
藤井非三四[フジイヒサシ]
軍事史研究家。1950年、神奈川県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。国士舘大学大学院政治学研究科修士課程修了(朝鮮現代史専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- やさしい憲法のはなし