内容説明
歴史の彼方に埋没させてはならない貴重な戦争体験―緒戦に捕らわれ、友軍の砲火を浴びた兵士。撤退戦において捨て石となった部隊。撤収に遅れて一人とり残された兵士など、ガ島の想像を絶する戦場の出来事を伝える感動作。ながらく口を閉ざしていた生還者に取材し、その肉声でつづったガ島戦のあらたな真実。
目次
第1章 捕虜となりて友軍の砲火を聞く
第2章 飛行場設営隊の意外なる善戦
第3章 海に還った戦艦「比叡」艦長の遺骨
第4章 なぜ玉砕部隊は故郷へ帰ったか
第5章 餓島戦線まさに異状あり
第6章 矢野大隊がゆく
第7章 撤収作戦発動の陰の主役として
第8章 その後のガ島兵はどうなったか
第9章 ガ島に取り残された将兵たち
第10章 捕虜収容所の反乱
第11章 連合艦隊司令長官の戦死
著者等紹介
土井全二郎[ドイゼンジロウ]
1935年生まれ。佐賀県出身。京都大学経済学部卒。日本海洋調査会代表。元朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
22
生還者たちの話であり、想像を絶する戦場であることが伝わります。戦いだけでなく、生還した兵たちのその後、捕虜収容所の話等今まで知らなかった話も多く一気に読みました。矢野大隊の話が印象的です。2022/08/15
スー
20
45ガダルカナルが奮闘した日本の陸海軍の将兵の体験談。ガダルカナルで武器弾薬と食料が不足の中で死力を尽くす陸軍兵をなんとか助ける為に海軍はなんとか血路を切り開き輸送船を送り込もうと米海軍に挑み次々とやられていくのは堪え難い、真っ暗な中で輸送船団はガダルカナルに突き進み戦艦霧島に見送られガダルカナルに到着し辛うじて将兵を上陸させるも多くの武器弾薬と食料を失う、海軍も戦艦霧島と駆逐艦暁と夕立を失う。万骨枯れて将功無し2023/06/18
Hula
3
★★★★☆2020/06/17
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