出版社内容情報
時代小説の定番ベストセラー「鬼平」シリーズがリニューアル。さらなる読者の拡大のため、活字を大きく読みやすくし、装幀も刷新
内容説明
四季おりおりの江戸の風物を背景に、喜びや悲しみを秘めた江戸の人間が生きている。そこに生まれる事件のサスペスンが、こころよい人情と溶けあう独自の境地。ご存じ鬼平シリーズの第二巻は、「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」の七篇を収めている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
173
鬼平シリーズ第2巻目です。何度目かの再読ですが、7編収められていてとくに結構ながい「妖盗葵小僧」が読ませてくれます。最後は鬼平が切り捨ててしまうのですが、今の時代にも結構当てはまる状況がありそのときには、法律で解決できないこともあるということなのでしょうね。2017/04/26
ナイスネイチャ
167
相変わらす鬼。洞察力が半端ない!!今回は特にエロっぽい部分が多く感じられたが、それもこの読まれた時代なのかと。妖盗葵小僧は平蔵が初めて苦戦する話で面白く読ましていただきました。2018/03/15
ゴンゾウ@新潮部
105
今回も鮮やかな鬼平裁きを堪能しました。大悪党には情け容赦なく、弱き者には寛大な心を見せる鬼平。格好良すぎです。池上先生の描く大泥棒達の生態や男女の色恋沙汰があまりにも艶かしくリアルで江戸の世界に引き込まれてしまう。2016/01/11
k5
74
傑作ぞろいの二巻。どうしても尾美としのりさんの顔が浮かんでしまう同心、木村忠吾が登場しますが、同心の顔が「うさぎ饅頭」に似ているって、よくそんなキャラクター付け思いついたなあ、と。忠吾が活躍?する二篇以外にも「女掏摸お富」や「密偵」、「埋蔵金千両」など人の業が、洒脱なユーモアを交えて描かれていて得難い作品群です。2021/11/03
きむこ
68
再読。葵小僧登場。久しぶりに読み返すと池波さんの小説は人が簡単に殺されるし女性がたくさん犯されるなぁ。それでも嫌な気分にならずに読み進められるのが池波小説。忠悟の恋はやっぱり笑える。葵小僧の鬼畜を証言させることなく処した平蔵の優しさが好きだ(≧∇≦)2019/04/30
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