内容説明
ソ満国境が戦闘状態になった当時、満州北緯三十八度線以北の朝鮮半島、樺太、千島列島には、軍人を含めて二百五十万人以上の日本人がいたとされる。戦前、戦中における立場から一転して、飢餓、極寒、疲労、伝染病、殺人、暴行、強姦、略奪、重労働、屈辱、孤独、絶望―が襲った。わずか1門の重砲の奮戦、対戦車爆雷攻撃で全滅した学徒兵、最後まで鉄路を死守した満鉄マン、戦闘での死者6万5000人、停戦後の死者18万人―生存者の声を集めた感動のドキュメント。
目次
第1章 笠戸丸がゆく
第2章 満州航空の翼
第3章 国境守備隊の最後
第4章 磨刀石の戦い
第5章 避難列車の悲劇
第6章 長期刑の不条理
第7章 水子地蔵の秘密
著者等紹介
土井全二郎[ドイゼンジロウ]
1935年生まれ。佐賀県出身。京都大学経済学部卒。日本海洋調査会代表。元朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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