内容説明
敗戦の焼土と復興の槌音の中に大いなる感動を走らせた『連合艦隊の最後』に続く白眉の伊藤戦史。日本海軍に日本民族の誇りを見る著者がその興隆に感銘を憶え、滅びの後に汲みとられた貴重なる遺産を後世に伝える不朽の名著。鎮魂の思いと共に“大いに興るもの”への憧憬と清冽な精神の在り方を啓蒙する感動の代表作。
目次
拡張を闘う
国民の建艦
黄海の海戦
威海衛の水雷戦
三国干渉と対露建艦
日露戦争の第一期諸海戦
旅順艦隊の撃滅
日本海海戦
戦勝後の「三笠」
造艦躍進時代
海空軍の飛躍
悲劇ロンドン会議
潜水艦の消長
水雷艇転覆事件
艦首切断事件
戦艦「大和」
十二月八日を祝う
誇りを残して
著者等紹介
伊藤正徳[イトウマサノリ]
明治22年、茨城県水戸市に生まれる。大正2年、慶応大学理財科を卒業。時事新報社に入社する。昭和3年、編集局長となる。その後、中部日本新聞主筆、共同通信社理事長、日本新聞協会理事長、時事新報社社長、産経時事主幹、産経新聞顧問等を歴任する。第一級の海軍記者として活躍。昭和37年4月21日、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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