内容説明
ソ連軍の被害は、日本軍よりも大きかった!グラスノスチ(情報公開)後に明らかになった戦闘車両500両を撃破されたソ連側の大損失。日本軍の惨敗という従来の定説を覆す問題作。
目次
プロローグ
地上戦編
航空機戦編
著者等紹介
古是三春[フルゼミツハル]
軍事評論家。1960年生まれ。主に旧共産圏諸国の軍事事情や兵器技術の解説記事を執筆している。あわせて北東アジアの安全保障問題について、中国その他での独自取材に基づき論じてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
26
題名に偽りなしで、当時の戦車運用の常識を覆した戦車第四連隊による夜襲成功を始め、ソ軍相手に勇戦敢闘も多く一方的に敗北したわけではなかったノモンハン事変における戦車戦を軸に地上戦を検証する一冊。後段では航空戦にも言及あり。事変の背景、勃発から経過、結末までの日ソ(満蒙)両陣営の動向や内部事情、事変が与えた欧州大戦への影響等の整理と理解にも好適。著者の前書きと後書きも示唆多き必読の内容と言え、本書の様な徹底したリアリズムに立脚した戦史へのアプローチは大東亜戦史全般に亘って必要な試みと感じる。先次大戦よりも前に2018/08/30
barcarola
3
これほどの規模の戦闘が行なわれていたとは知らなかった。歴史上あまり重要視されていないのは何故だろう。背景についての記述がもっと欲しかった。2018/09/23
chiko
0
日本側だけでなくソ連側の資料も引用しつつ双方の視点から客観的に書かれた本書は非常によくまとまっており、とても興味深く読めました。 戦略的な目標より政治的な目標が優先された場合の犠牲者が多くなるのは今も昔も同じでなんともやり切れない気持ちになります。2023/01/12