内容説明
正式名称「陸軍潜航輸送艇」、秘匿名マルゆ。設計は陸軍の技術士官、建造は機関車・ボイラー工場、そして乗員は元戦車兵。海には素人の陸軍が、計画決定後わずか十ヵ月で1号艇を完成、終戦までに四十隻を竣工させ、制空権なき海を比島へも派遣させたマルゆ。日本陸軍ロジスティクスの欠陥が生んだ決戦兵器の実態を綴る。
目次
第1章 潜航輸送艇建造計画
第2章 マルゆ部隊の発足
第3章 陸兵、海を走る
第4章 八丈島輸送作戦
第5章 戦火の海をゆく
第6章 マニラ派遣隊の最後
第7章 三島の記憶は深く
著者等紹介
土井全二郎[ドイゼンジロウ]
1935年生まれ。佐賀県出身。京都大学経済学部卒。日本海洋調査会代表。元朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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