内容説明
戦艦「三笠」の露天艦橋で、装甲巡洋艦の砲側で、水線下の駆逐艦の機関部で、バルチック艦隊との決戦に男たちは何を見て、いかに戦ったのか。「坂の上の雲」にも描かれなかった歴史的大海戦の実相と明治人の気概を伝える珠玉の証言集。文庫化に当たり、生誕百五十年を迎えた秋山真之参謀の貴重な講演録も収める。
目次
海戦前後「和泉」の行動―「和泉」艦長・海軍大佐・海軍少将・石田一郎
第二艦隊の行動―第二艦隊参謀・海軍中佐・海軍中将・佐藤鐵太郎
第三戦隊の行動―第一艦隊参謀・海軍中佐・海軍中将・山路一善
第四駆逐隊の敵艦襲撃―第四駆逐隊司令・海軍中佐・海軍大将・鈴木貫太郎
第二駆逐隊の敵艦襲撃―「朧」乗組・海軍中尉・海軍大佐・内藤省一
ネボガトフ少将降伏の状況―「三笠」分隊長・海軍大尉・海軍少将・山本信次郎
露艦アドミラル・ウシャコフの撃沈―第二艦隊参謀・海軍少佐・海軍中将・竹内重利
露国病院船アリヨールの捕獲、露艦ナヒモフおよびウラジーミル・モノマフの捕獲処分―佐渡丸艦長・海軍大佐・海軍中将・釜屋忠道
日露戦争半ばより従軍の感想―「富士」八センチ砲砲員・海軍(四等)水兵・海軍特務少尉・内山虎夫
日露戦争中日本海海戦について―「浅間」十五センチ砲砲員・海軍(四等)水兵・海軍特務少尉・古川甲七〔ほか〕
著者等紹介
戸〓一成[トダカカズシゲ]
1948年、宮崎県生まれ。1972年、多摩美術大学美術学部卒業。1992年、財団法人史料調査会理事。1999年、厚生省所管「昭和館」図書情報部長。2005年、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長(現職)。国立公文書館アジア歴史資料センターデータ検討委員、広島大学公文書館委員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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