内容説明
日独伊三国同盟に反対し、日米の開戦を阻止すべく尽力した山本五十六。しかし、連合艦隊司令長官になるや、対米不戦を主張するも、真珠湾攻撃を強引にすすめ、戦争に向かって邁進したのはなぜか―真珠湾奇襲作戦の立案者であり、ミッドウェー海戦を推進した、名将の誉れ高い山本。その真実にせまった異色の評伝。
目次
情に流れた長官人事
職を賭せない二つの弱み
「真珠湾攻撃」提案の矛盾
井上成美の明察と偏見
退任延期
対米戦開始へ陰の加担
開戦決定と愛人への手紙
錯誤にすぎなかった真珠湾の戦果
山本五十六の世論恐怖症
珊瑚海海戦への侮り
ミッドウェー海戦前の密会
目も眩むような凶報
航空偏重が日本敗戦の根本原因
暗殺説と自殺説
著者等紹介
生出寿[オイデヒサシ]
大正15年3月、栃木県に生まれる。海軍兵学校74期。海軍少尉。東京大学文学部仏文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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