内容説明
日本敗戦の日から七日後、鹿島灘に突入した九七艦攻と同期生たちの生と死を、事実の奥にひそむ真実を抉り出すべく、名シナリオ作家がほとばしるように織りなすかずかずの人間ドラマ。「一つの生を得るには一つの死が要る」の信念の下、「事件」の真相と心情を綴り、不条理の青春を描いた著者の体験に基づく感動作。
著者等紹介
須崎勝彌[スサキカツヤ]
1922年、朝鮮黄海道に生まれる。東北大学法文学部在学中に学徒出陣、海軍飛行予備学生となる。戦後、新東宝を経てシナリオライターとなり、大映、東宝と契約、「人間魚雷回天」「連合艦隊司令長官山本五十六」など、作品に海軍を題材としたものが多い。その他、歴史の小論も試みる。日本シナリオ作家協会会員。2015年1月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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