光人社NF文庫
死守命令―ビルマ戦線「菊兵団」死闘の記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769830207
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

世界戦史にその例を見ない死守命令―酷薄非情な命令の下、食料もとどかないビルマ奥地で、装備・物量ともに優勢な連合軍を迎え撃った「菊」兵団。敵弾の降りそそぐ最前線で、重なる犠牲に苦悩しつつも活路を切り開いた不屈の独立支隊長の奮闘記。地獄の戦場に斃れた無名兵士の痛憤を若き将校が赤裸々に綴る。

目次

第1章 サンプラバムの対ゲリラ戦
第2章 フーコンの死闘
第3章 地獄の伐開路
第4章 ミートキーナ防衛戦
第5章 中部ビルマ戦線
第6章 ビルマ最後の戦い

著者等紹介

田中稔[タナカミノル]
大正8年、福岡県八幡市に生まれる。昭和11年、県立八幡中学校を卒業、14年、朝鮮総督府学務局学務課に奉職。15年2月、歩兵第十四連隊に入営(小倉)、甲種幹部候補生を命じられ、12月、熊本予備士官学校に入校、16年8月、同校卒業、兵科見習士官として南支淡水の歩兵第百十四連隊に赴任、12月、陸軍少尉。17年1月よりマレー、シンガポールを転戦、4月よりビルマ進攻作戦に参加、18年9月、陸軍中尉。ビルマ各地を転戦し、中隊長代理、独立支隊長、大隊副官を務め、連隊本部付としてシッタン河口インカボークで終戦を迎える。太平化学工業取締役技術部長、矢坂ブロック代表取締役、徳産業代表取締役を歴任、59年より野崎健康センター代表取締役を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スー

22
65ビルマで日本軍が追い込まれ始めた頃に中隊や支隊を率いて前線で兵士と共に戦った中尉の戦記です。ゲリラとの戦いと正規軍との戦いの違いや撤退戦の難しさが語られ戦記として読んで良いし筆者の指揮官として部下との接し方と素晴らしい上官と残念な上官の振る舞いがしっかり書いてありとても勉強になります。生死の関わる戦場では特に人間関係が重要で歳や階級だけでは部隊の統率は出来ず能力と絆が部隊を強くする。前線部隊の戦意の低下につながる後方部隊と上層部への不信感と京都と大阪で編成された兵団のあまりにも日本軍らしからぬ言動が2021/05/04

OMO

1
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2020/12/10

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