内容説明
あざやかな作戦指揮で日露戦争を勝利に導きながら、その翌年、志なかばで病に斃れた知将・児玉源太郎。しかし、彼の真価が発揮されたのは、軍事的戦術のみではなかった―世界的視野と傑出したリーダーシップを備えた戦略家・政治家として、その後の日本の進む道を変えたかもしれない男の再評価をこころみる。
目次
第1章 激動の生涯
第2章 台湾総督時代
第3章 対露戦争への布石
第4章 日露戦争
第5章 講和後
第6章 児玉が遺したもの、遺せなかったもの
著者等紹介
中村謙司[ナカムラカネツグ]
本名・河内山謙司(こうちやま・かねつぐ)。1926年、朝鮮慶尚南道・三千浦邑の中村家に生まれる。地元の小学校を終え、山口県立徳山中学校(旧制)、山口高等学校(旧制)を経て1948年、京都大学工学部土木工学科を卒業。1955年、河内山姓に変わる。鹿島建設株式会社から日本国土開発株式会社に1995年まで勤務。2006年6月8日、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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