内容説明
昭和17年11月、陸軍獣医学校を首席卒業、恩賜賞を授与された若き陸軍獣医中尉はガ島攻防戦の渦中のラバウルに赴任した。獣医部将校の本業は軍馬の衛生管理―ラバウルに集結した軍馬3000頭余の飼育を担った26歳の青年将校が奮闘したソロモン最前線の日々。獣医の視点から見つめたラバウル篭城戦5年間の体験記。
目次
第1部(ラバウル上陸まで;田の浦地区;ガバンガ地区へ移動 ほか)
第2部(現地自活;トリウ作戦;悪食のすすめ ほか)
第3部(師団司令部への転任;海軍との物々交換交渉;軍畜班勤務 ほか)
著者等紹介
大森常良[オオモリツネヨシ]
大正6年5月14日、岡山県岡山市下中野にて出生。昭和14年、東京大学獣医学科入学。陸軍依託生。16年12月卒業。17年1月、見習士官として近衛野砲兵入隊。同年4月、中尉任官。陸軍獣医学校入学。11月卒業に際し恩賜銀時計受賞、御前講演進講。12月、ラバウル着任。21年5月14日帰還。23年、東大大学院卒業。24年、農林省家畜衛生試験場採用。57年、日大教授就任。45年、農林大臣賞受賞。59年、紫綬褒章受賞。平成2年、勲4等旭日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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