内容説明
参謀本部、軍令部、大本営とは?関東軍、南方軍、支那派遣軍とは?また、師団、参謀とは?聯合艦隊、鎮守府、艦政本部、航空本部とは?陸海空及び軍事技術開発など、日本の軍隊各組織のなりたちから歴史、運用の実態、難解な用語に至るまで、図表を駆使して詳細に綴った現代人のためのものしり大百科。
目次
日本の組織と運用を考える
国家統一のための明治洋式軍隊
天皇に拝謁する軍人
兵役と進級制度あれこれ
日本参謀制度の歴史と特徴
参謀本部・軍令部と大本営
陸軍の組織について
膨張をつづけた陸軍大部隊の編成
聯合艦隊の組織と人
聯合艦隊司令長官とは何か
陸海軍教育の制度と体系
航空の発足と空軍独立問題
航空の発展と要員教育
技術関係制度の歴史
軍事を理解する一助として
著者等紹介
熊谷直[クマガイタダス]
実名:熊谷光久。山口県防府市出身、昭和11年、福岡県久留米市生まれ。先祖は熊谷直実。昭和34年、防衛大学校(3期)卒業後、航空自衛官として防空の第一線指揮官勤務。航空幹部学校参謀養成課程を経て、防衛大学校助教授、防衛研究所戦史部所員、統合幕僚学校教官などとして軍事史の研究・教育に携わる。平成3年、定年退官後、軍事史家・軍事評論家として軍事関係の研究と著述活動実施(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごいんきょ
13
陸軍の事はまだまだ知らないことばかり。2024/08/22
ikedama99
3
これを読むと、軍は一つの官僚機構であると思う。しかも肥大するし、それにストップをかけるシステムがうまく働ない状況だったのではとも思う。巨大なシステムゆえの欠陥もあったと思う。単に格好の良いものではないと思う。そして、戦争がいやなら、このようなシステムを学ぶのも一つ大事だと思う。2021/10/12
Shinya Fukuda
1
現代史を理解する上で軍事の知識は欠かせない。歴史家も軍事の知識があるものとの前提で書いている。この本は組織、歴史、教育を中心に書かれている。真珠湾攻撃の時戦艦長門が出港した理由も組織の性質上必然だった。後半の三分の一は航空のこと。技術のことが専ら書かれている。これも興味深い。ただ全体を通して言えるのは用語に馴染みがないので読み難いこと。辞書を読んでいるような気分になる。必要な時調べるという使い方もよいかもしれない。2022/02/27