内容説明
日中戦争から太平洋戦争、そして本土防空へ…、戦局の変化とともに陸軍は九五戦、九七戦、隼、単座・鍾馗、複座・屠龍、飛燕、疾風、五式戦と、つぎつぎに新鋭戦闘機を投入した。敵地攻撃、また祖国防衛のために、愛機の可能性を極限まで活かし、全身全霊をもって戦った陸軍ファイターたちの空戦実体験を描く。
目次
陸軍戦闘機はいかに戦ったか 宇野禄
陸軍戦闘機「空戦法」の変遷 梼原秀見
わが「九五戦・九七戦」大陸の空を制覇す 上坊良太郎
加藤隼戦闘隊かく戦えり 桧與平
飛行六十四戦隊インド上空「隼」空戦秘録 黒江保彦
隼戦闘隊ニューギニア増援の七十日 生井清
飛行三十一戦隊「隼」フィリピン上空の激闘 西進
二式単戦「鍾馗」対グラマン初陣記 緒方龍朗
パレンバン上空天翔ける鍾馗 加藤武
二式複戦「屠龍」北九州の夜空を炎に染めて 樫出勇
偉大なる愛機「屠龍」で戦った四年間 山下美明
テスト飛行で得た屠龍と飛燕の実力 荒蒔義次
三式戦「飛燕」ウエワク上空の死闘 小山進
飛行二四四線隊「飛燕」東京の空敗れたり 小林照彦
航空審査部員の見た四式戦闘機「疾風」 木村昇
飛行五十一戦隊「疾風」レイテの空に燃ゆ 常深不二夫
疾風戦闘隊“首都防空”に燃えた闘魂 内藤上天
新鋭「五式戦」帝都上空一万メートルの戦い 角田政司
P51激撃「五式戦闘機」空戦始末記 稲山英明
終戦時における陸軍試作戦闘機 『丸』編集部