内容説明
海軍戦闘機隊指揮官として誰よりも勇敢に戦い、戦後もなお旧部下から慕われ続ける宮野善治郎。貧しいが誠実な家庭に育った少年が海軍兵学校を経て戦闘機乗りとなり、昭和十八年六月十六日、二〇四空飛行隊長としてルンガ沖航空戦で戦死するまで、全力で生き抜いた二十七年の生涯と零戦隊の戦いの実相を克明に描く。
目次
大正四年~昭和九年 若江堤に草萌えて―宮野善治郎・誕生から八尾中学まで
昭和九年~十三年 澎湃寄する海原の―海軍兵学校時代
昭和十三年三月~十四年九月 四面海なる帝国を―艦隊勤務
昭和十四年九月~十六年八月 空征く心誰か知る―飛行学生~支那事変
三空・昭和十六年八月~十七年三月 時こそ来たれ令一下―大東亜戦争勃発
六空・昭和十七年三月~八月 命を的に戦う我は―MI、AL作戦
六空‐二〇四空・昭和十七年八月~十二月 銀翼つらねて南の前線―ソロモン・東部ニューギニアの激闘1
二〇四空・昭和十七年十二月~十八年三月 見よ壮烈の空戦に―ソロモン・東部ニューギニアの激闘2
二〇四空飛行隊長・昭和十八年三月~五月 雲染む屍―「い」号作戦・山本長官死す
二〇四空飛行隊長・昭和十八年五月~六月 玉散る剣抜きつれて―宮野大尉戦死
昭和十八年六月~終戦 あの隊長もあの戦友も―二〇四空の最後
著者等紹介
神立尚紀[コウダチナオキ]
ノンフィクション作家・写真家。1963年、大阪府生まれ。本書の主人公・宮野善治郎の母校、大阪府立八尾中学(旧制)の後身・八尾高校を経て、日本大学芸術学部写真学科卒。1986年より講談社「FRIDAY」専属カメラマンを務め、主に事件、政治、経済、スポーツ等の取材報道に従事。1995年、元零戦搭乗員の取材を開始する。1997年からフリーランスに。NPO法人「零戦の会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
もっぱら有隣堂と啓文堂
もちもち
Sir
Haru