内容説明
一九二二年のワシントン軍縮条約で制約をうけるも、英米日で急速発展をとげた航空母艦。しかし、その保有を認められながら、海軍航空に対する認識、敗戦の条約によった制限、財政難、様々な理由により遅れをとったフランス、ドイツ、イタリア。挽回を図ったこれら三国海軍の空母研究の実態とは。その歴史を辿る。
目次
第1章 フランス海軍の空母建造計画
第2章 ドイツ海軍の空母建造計画
第3章 イタリア海軍の空母建造計画
著者等紹介
瀬名堯彦[セナタカヒコ]
昭和9年、東京に生まれる。早稲田大学卒業。会社勤務のかたわら、艦艇研究に従事。月刊誌「丸」、「世界の艦船」等に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
12
フランス・ドイツ・イタリアの空母計画を扱った本。さまざまな計画がなされますが、竣工したのは、フランスのべアルンのみ。あとはすべて未成艦となってしまいます。フランスのジョッフル級は、興味深い艦ですがとても実用的とは言えません。ドイツのグラフツエッペリンは、何度も工事が中止され完成に至りません。イタリアのアクイラは、商船からの改造とは思えないほど洗練されていますが、完成直前で工事中止となります。この中では、アクイラが断然かっこいいです。搭載機に難があったようですが。戦後も空母保有には苦労していて興味深いです。2024/10/08
植田 和昭
10
日米英以外では、仏独伊の国で、様々な計画が立てられたにも関わらず、竣工したのは、フランスベアルン飲みということを学べました。日本は、以外と航空先進国だったようです。離島防衛を真剣に考えるなら、空母群が必要だと思うけどなあ。イギリスが、2隻持てて、日本がなぜもてないんだ。 2017/09/24
niz001
6
大戦以前のフランス空母は全く知らない。特に二八センチ砲搭載のPA5Bなんて計画あったんや。ちょっと触れてるだけやけど、やっぱりアクィラの艦載機搭載方法はイタリア人の正気を疑う。2016/03/07
Toshi KYM
0
繰り返し多し2016/11/09