• ポイントキャンペーン

光人社NF文庫
彩雲のかなたへ―海軍偵察隊戦記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769829324
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

単機で遥か洋上の敵地に進入し、その散り際を見届ける者もない…。偵察の成果は海戦の勝敗を決するといっても過言でなく、搭乗員には高度な技術と判断力が要求された。九四式水偵、零式水偵、二式艦偵、彗星、彩雲と乗り継いで、敵制空権下六〇〇〇キロの挺身偵察をも成功させて帰還したベテラン偵察員の記録。

目次

雛鷲はばたく
艦隊勤務
偵察特練
トラックの一五一空
あ号作戦挺身偵察
再起―一四一空開隊
比島死の攻防
アパリへの道は険し
三四三空での本土防衛戦
一七一空と沖縄戦
運命の夏
平和の空へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

14
文庫化された今、広く読まれてほしい海軍航空隊歴戦の偵察員として戦い抜いた著者の手記。翔破距離約六千キロの挺身偵察を筆頭に参加した数々の作戦や零式水偵から二式艦偵、彩雲へと変遷する搭乗機を見れば著者の技量と経験の凄さがよくわかる。幾度の死線を越え生還し、数多の散華した将兵の姿、平和への希求を今日も語り続ける責務を果たしておられるのはやはり亡き戦友達の加護なのかとも思う。途中何度も涙が滲んでしまう感動的な一冊だった。太平洋の主戦場の地理と戦いの流れを頭に叩き込んで読むと臨場感をもって往時が迫ってくる。2016/01/29

Mikarin

4
海軍航空隊はどうしても零戦モノが定番となってしまうがその中で偵察機専門の従軍体験記は大変珍しく史料的価値も高いと思われる。戦争末期になると高速の彩雲をもってしても撃墜されることが多くなった。整備状況や精製劣化のガソリンなどで本来の高性能が出せなかったようだ。搭乗員というとパイロットが注目をあびがちだがその中で偵察員の実態が分かり貴重な作品。2016/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10360040
  • ご注意事項

最近チェックした商品