内容説明
在職日数2886日、歴代首相でもっとも長く重責を負い、日露戦争を勝利へと導き、戦後処理も成功裏におさめた生粋の軍人首相の手腕―つねに現在と近未来を見すえ、国家の行く末を憂慮し、国民のため最良な方策を模索し尽力した戦時宰相の業績。知られざる人間桂太郎の人物像を浮き彫りにした感動の意欲作。
目次
序章 戦乱の巷へ
第1章 満二十歳の最高司令官
第2章 軍政改革
第3章 練習戦(日清戦争)
第4章 国内外の協賛体制の整備
第5章 後方支援
第6章 戦後処理
終章 長州藩第四大隊隊長として
著者等紹介
渡部由輝[ワタナベヨシキ]
1941年、秋田県に生まれる。東京大学工学部卒。元予備校の数学教師。数学関係の著書多数。数学教師の傍ら戦史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うたまる
1
「万事、桂を頼りにするように」(明治天皇)……首相在任日数が歴代1位で、日露戦争を勝利に導いたにも拘らず、評価がいまいちパッとしない桂太郎の評伝。その功績を知れば、確かになぜ低評価なのか疑問に思う。軍政改革(国民皆兵制導入、組織改編、装備の国産化)、台湾の民生、戦費調達、財政再建、工場法(労働基準法の前身)制定、済生会(福祉団体)設立。軍事・外交・政治・財政に亘る赫々たる成果だ。これほどの業績でも評価が低いのは、クソメディアの誤報の影響。ああ、他にも不当な扱いを受けている先人がいっぱいいるんだろうなあ。2017/05/05
熱東風(あちこち)
0
お勧めできない。桂を再評価しようとした点は評価できるが、色々と問題が多い。①美少年を表現するのに「ジャニーズ系」って…他に例えようがなかったのか。②漢字表記すべき単語をカタカナ表記にしているのが気になる。「モンダイ」「カンタン」etc。他書をカタカナが混じって読みづらいと指摘しておきながら、自分はそういう事を平気でやっている。③「~的」という言葉が不自然な場所で使われているのも違和感。「敏感的」etc。/分かりやすく表現するというのは、バカっぽい言葉遣いをすることだと、はき違えてるのではないか。2015/10/12
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