内容説明
死を余儀なくされた太平洋戦争の戦場で日本人は何を思い願い、その最後の時を迎えたのか。また極限の激戦場で将兵は、どのように戦い、死んでいったのか―。内外の名著・佳編五十篇で、対戦国でも称賛された日本軍兵士の本当の姿を知る異色の日本人論。玉砕戦という悲劇から忘れてはならない平和の尊さを学び知る。
目次
第1部 外国人が描いた玉砕戦記を読む(『第二次世界大戦』(ジェイムズ・F・ダニガン、アルバート・A・ノーフィ共著)―武士道精神が生んだ凄絶な戦闘法
『第二次世界大戦』(マーティン・ギルバート著)―戦争に巻きこまれた無名の人々の運命
『日本人と戦争』(ロベール・ギラン著)―誇りある死を選んだ兵士たち
『神風』(ベルナール・ミロー著)―日本兵の自己犠牲の精神の発露
『大日本帝国の興亡』(ジョン・トーランド著)―血で染めあげた太平洋の防波堤 ほか)
第2部 玉砕戦記の名著を読む(『ガダルカナルの死闘』(山岡荘八)―ガダルカナルとは感動そのものである
『残兵ギフに戦う』(伊藤正徳)―軍旗なしにどうして故国に帰れるか
『後に続くものを信ず』(菊村到)―部下が私を待っています
『東部ニューギニア戦』(御田重宝)―日本の兵隊は黙ってよく耐えた
『密林に消ゆ』(山岡荘八)―おれは患者と共にあとに残るよ ほか)
著者等紹介
北影雄幸[キタカゲユウコウ]
東京都新宿区出身。昭和46年、早稲田大学卒業。若き頃より短歌の道に志して、日本語の美しさを学び、「歌集・孤影」を上梓する。平成年代に入り、「男の生きざま」をテーマに、武士道と軍人精神の究明に傾倒し、関連書籍の出版を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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