内容説明
戦史や資料文献に記録されることがない太平洋戦争の知られざる歴史を照射する名もなき兵士たちの等身大の証言集―語りたくても語る術を持たない無念さを抱いて斃れた人々の呻き、声にならない声を日本各地に訪ね歩いて、耳を傾けた珠玉のノンフィクション。砂粒に等しい兵隊たちの体験を築き上げた感動の記録。
目次
真珠湾突入―艦爆隊中隊長のトラ・トラ・トラ
吾レ、アメリカ本土ヲ空襲セリ―恩讐を越えて投爆地点に植樹
戦友に捧げた鎮魂歌―「同期の桜」は私が作詩した
看護婦と若鷲たち―予科練生の“姉”が語った素顔の特攻隊
幻の「特丙」予科練生―台湾・朝鮮出身志願兵たちの青春
日台の絆を忘れまじ―台湾少年工の至誠純真
満州帝国、最後の七日間―ある国務院官吏が見た崩壊の裏面史
徹底抗戦あるのみ―厚木海軍三〇二航空隊はいまだ降伏せず
皇国護持ヲ念ジツツ本夜自決ス―上野事件顛末記
東條英機の背中の傷痕―獄中で見た戦犯たちの横顔
凍土に眠る戦友との再会―シベリア抑留者遺骨収集の旅路
GHQの裏側から見た戦後―民主主義・日本のスタート
著者等紹介
岡村青[オカムラアオ]
1949年、茨城県生まれ。ノンフィクション・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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