内容説明
秘密兵器「マルレ」は全長五・六メートル、速力約二十ノットのベニヤ板製の舟艇で、自動車用のエンジンが取りつけられており、百二十キロの爆雷二個を搭載。敵艦船に乗員もろとも体当たりすると爆雷が落下して敵の水線下で爆発するというものであった。大戦末期の沖縄で死闘をくりひろげた船舶特攻隊員の苛酷な青春。
目次
第1章 軍隊(少年時代;軍人志願;小豆島へ移駐;特攻隊員となる;第十教育隊;輸送船名瀬丸;輸送船馬来丸;阿嘉島の生活;「マルレ」の修理;緊迫してきた戦局;朝鮮人の慰安婦)
第2章 戦闘(砲爆撃の恐怖;アメリカ軍が上陸;第一回の斬り込み;第二回n斬り込み;戦闘がつづく;スパイの疑い;集団自決;朝鮮人の軍夫;少年義勇隊と防衛隊;飢餓との戦い;休戦協定の締結;特攻隊員のt帽;餓死寸前で終戦)
第3章 捕虜(座間味収容所;遺骨収集;屋嘉収容所;仕返し;賭博や演劇;強制労働始まる;サボタージュ;マリーン部隊;黒人部隊の軍曹;嘉手納収容所;盗みと身体検査;娯楽とスポーツ;監視兵と捕虜;航空隊と司令官;復員)
著者等紹介
深沢敬次郎[フカサワケイジロウ]
大正14年11月15日、群馬県高崎市に生まれる。県立高崎商業学校卒業。太平洋戦争中、特攻隊員として沖縄戦に参加、アメリカ軍の捕虜となる。群馬県巡査となり、前橋、長野原、交通課、捜査一課に勤務。巡査部長として、太田、捜査二課に勤務。警部補に昇任し、松井田、境、前橋署の各捜査係長となる。警察功労賞を受賞し、昭和57年、警部となって退職する。平成6年4月、勲五等瑞宝章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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植田 和昭
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