内容説明
最も有効な上陸作戦とは、火器を搭載した車両と共に兵員を揚陸させることだ。戦争の進展で急速な発達をとげた上陸用艦艇―その実用化とノウハウを詳解。
目次
第1章 敵前上陸作戦
第2章 上陸用舟艇の開発と進化
第3章 上陸用舟艇母艦
第4章 戦闘車両揚陸艦
第5章 上陸支援艇
第6章 日本とアメリカの兵員輸送事情
著者等紹介
大内建二[オオウチケンジ]
昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にゅにょらんぱ
2
この本も肝の部分を敢えて避けて書いているようで実に歯がゆい。付け焼き刃で書いたのが透けて見える。多少本を読んだかぐぐったかの程度で書かれても、人に教えるものは書けませんよ。2013/01/17
Bunker
1
ガリポリ上陸作戦の戦訓研究を振り出しに、第二次世界大戦の終結に至るまでの、揚陸艦船の開発と運用についての概説。興味を引かれたのは、本土から前線ないし策源地までの軍隊輸送の差異。かたや、原則として客船を使用し、兵用居室にも多段式簡易ベッドを並べた米軍。かたや、貨物船を使用し、「カイコ棚」と通称される数段の棚に、18世紀の奴隷船よろしく詰め込めるだけの兵隊を詰め込んだ日本軍。「物量の差」はこのような所にも現れていた。このあたりの記述には著者の既刊書のそれとの重複もあるように感じるが。2013/04/14
じゅん
1
「四角い船が波頭を越えて進み、砂浜に乗り上げると同時に船首の板が倒れて武装した兵士が飛び出していく・・・」映画プライベートライアンで有名な敵前上陸のシーンである。実はあの船を発明したのは日本だったと知っている人が何人いるのだろうか。発明したのは日本でも、大中各種の船に発展させ、それらを大量に行使したのは米国である。前大戦では空母についても似たような現象が起きており非常に興味深い。マイナーなジャンルではあるが大戦時の輸送についての副読本としてどうぞ。2013/02/02
名城犬朗
0
英米日のWW2までの揚陸艦艇の開発史と実戦での使用状況をあつかっており、類書がなく重宝する。カタログに徹していた「アメリカ揚陸艦史」で物足りなかった人におすすめ。ただ、攻撃輸送艦(APA)や擱座型揚陸艦まで強襲揚陸艦としている個所があり、現代の強襲揚陸艦(Amphibious assault ship)と紛らわしい。2013/11/15
相馬
0
ガリポリから始まり、WWⅡの揚陸作戦の歴史と日米英の揚陸艦艇の紹介。幅広く網羅してあり、諸元も載っているので、資料として重宝する。2021/01/12