内容説明
太平洋戦争末期、退勢を挽回するために最後の手段として敢行された百死零生の「特攻作戦」―知覧基地を飛び立ち、開聞岳を越えてみずから肉弾となって散っていた若き特攻兵たちの真実に迫る。「還らなかった特攻隊員」に焦点をあて、その素顔を通して日本の特攻と戦争を見つめなおし、現代に語り伝える感動作。
目次
序章 還らざる特攻兵
第1章 二つのマフラー
第2章 右側二本目の桜
第3章 後に続くものを信ず
第4章 少年兵の留魂録
第5章 靖国職社で会おう
終章 ブラジルからの手紙
付1 戦争と防衛
付2 平和の代償
著者等紹介
佐藤早苗[サトウサナエ]
1934年7月1日、東京都中野区に生まれる。戦争のため広島県福山市に疎開。女子美術大学洋画科に入学。中退後、鶴岡政男画伯に師事する。自由美術協会会員として創作活動。グループ展、個展、イラスト集出版。1970年、ノンフィクション作家に転向。執筆活動。その他、NHKの「ニュースセンター9時」のインタビューアーをはじめ、テレビ、ラジオ、講演などで活動。日本文芸家協会、元日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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