内容説明
その一瞬に全力を傾注しつくして、蒼空を飛翔する鷲のごとく敵機をとらえる。撃墜王・坂井三郎の列機として、数々の真剣勝負に勝ちぬいた空の男が描く日米航空戦。開戦劈頭のフィリピン制空戦から、決闘のソロモン航空戦、そして本土防空戦の松山三四三空まで、エース・パイロットの真髄を綴った感動の空戦記。
目次
序章 全弾命中
第1章 錬成の日々
第2章 海鷲魂をもって
第3章 闘志を胸に
第4章 無敵の零戦隊
第5章 試練のとき
第6章 死闘の大空へ
第7章 壮絶なる空中戦
終章 戦闘機燃ゆ
著者等紹介
島川正明[シマカワマサアキ]
大正10年、徳島県に生まれる。昭和14年6月、佐世保海兵団入団。15年、第53期操縦練習生に採用。16年1月、戦闘機専修課程修了(大分海軍航空隊)。佐世保海軍航空隊入隊。4月、第1海軍航空隊(中支方面)。10月、台南海軍航空隊(フィリピン、ボルネオ、ジャワ作戦に参加)。17年4月、第6海軍航空隊(のちに204空。ミッドウェー、ガダルカナル作戦に参加)。18年6月、戦闘機教員配置(大村海軍航空隊)。19年2月、第221海軍航空隊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もちもち
2
自分と同じ徳島県出身のパイロットの空戦記。 あまりにもパイロットの消耗が早いため、一等兵なのに小隊長機として戦闘に参加したり、非番の日に先輩の食卓番をしたりと色々苦労されているなと。 巻末のあの坂井三郎氏との対談も面白い。2021/08/06
うたまる
1
「親父、一人で飛行機に乗り、空を飛べるようになったぞ」……ミッドウェー会戦にも参加し、戦後まで生き残った元海軍パイロットの自伝。生い立ちから筆を起こし、一人前になるまでもが描かれていて好感。陸軍の生き残りと比べて清々しい印象なのは、あくまで敵兵とのフェアな戦闘行為であり、人ではなく敵機を撃墜しているためか。陸軍は敵味方問わず、餓死、疫病、捕虜の処刑など、みな死に方が惨たらしいし、その差かもしれない。尚、度々の上官の鉄拳制裁については、戦意上決してプラスになったとは思えず、旧軍部の最も不快な体質の一つ。2014/11/11
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