内容説明
ビルマで勇名をはせた加藤隼戦闘隊はじめ、ノモンハン、南方で戦った名パイロットの最期を描く。絶望的な戦況下にありながら、なお、“空の男”の矜持を抱きつづけ、死と隣り合わせの非情の世界を駆けぬけた、その生きざまを活写する。エース・坂井の列機、闘志の男本田敏秋二飛曹の素顔を綴る「人間の谷間」併載。
目次
撃墜王 黒江保彦の生涯―非業の死をとげた隼パイロットの航跡
人間の谷間―ラバウル空 もう一つの始末記
とむらいの曲―あとがきに代えて
著者等紹介
高城肇[タカギハジメ]
1928年、千葉県に生まれる。明治学院大学英文科卒業。翻訳に従事後、株式会社潮書房入社。月刊雑誌『丸』編集長を経て同誌主宰。文筆活動に入り、その後、株式会社光人社を創立。日本文芸家協会会員。2010年4月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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