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光人社NF文庫
玉砕を禁ず―第七十一連隊第二大隊ルソン島に奮戦す

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  • サイズ 文庫判/ページ数 197p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826453
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

昭和二十年一月、マニラをめざして南下する米軍の前に立ちはだかる標高わずか二〇メートルのカバルアン丘―二週間にわたって米軍の進出をくい止めた千名たらずの大盛支隊の壮絶な死闘を描く。上層部の無策な命令によって孤立無援となりながら、敵をも驚嘆させる抵抗を見せた無名兵士たちの戦いを綴る陸戦記。

目次

第1章 旭兵団(輸送時の大損害;任務の変更 ほか)
第2章 カバルアン丘(戦闘準備;戦闘はじまる ほか)
第3章 国道3号線―マニラ街道(横田、岩重小隊全滅;落合隊脱出 ほか)
第4章 死闘(中隊長戦死;ある小隊の蒸発 ほか)
第5章 極限、脱出と挫折(松村軍曹脱出;大盛支隊長の訣別電報 ほか)

著者等紹介

小川哲郎[オガワテツロウ]
大正元年、和歌山県串本町潮岬に生まれる。昭和10年、京都大学文学部英文学専攻卒業、教職につく。昭和18年、陸軍文官(教育要員)としてフィリピンに派遣される(第14方面軍司令部付陸軍司政官)。昭和21年、復員。昭和46年、和歌山県立田辺商業高等学校長を退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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スー

20
141ノモンハンでソ連軍相手に大損害を出した23師団は再びフィリピンでアメリカ相手に大損害を出していた。3個連隊で編成された新設師団でしたが再編で優秀な武器を装備した一級師団に成ってましたが移動中に輸送船を沈められ弱体化、23師団は苛酷な軍の命令と厳しい実状から導き出した妥協点として1000名ほどの支隊を差し出し、他の連隊が撤退する中で放置され支隊の40キロ周辺に味方が一切いない状態になり帰国できたのは10名ほどしかいなかった。ノモンハンでも生還した指揮官に自殺を強要していたがここでも生還者を死ぬべき時に2019/09/22

Hirotsugu Fujii

1
最近、情報参謀の堀栄三氏の著書を読み、ルソン島の決戦の予定が持久戦になった経緯がわかった。その上で、本書を初めルソン島の戦闘に関する書物を読むと当時の事情を理解しやすいように思う。2018/06/30

N型

1
ザ・戦記って感じ。ワクワクドキドキを期待して読むと、淡々とした内容に肩透かしを食らうかも。2018/12/12

ロバタ

1
 太平洋戦争におけるルソン島での激戦の中で、方面軍上層部のおかしな命令で孤立しつつも奮戦した大盛支隊を中心とした記録。  前線の兵士がいかに優秀で勇猛であっても、日本軍という稚拙な組織ではその力を生かすことができないということが垣間見えてくる作品でした。  大盛支隊の支隊長である大盛氏は戦後、「戦争はしてはいけない。たとえ国が侵略されても戦ってはいけない」と語り、私も氏の経験した「戦争」というものは今後絶対に起こしてはいけないと考えさせられました。2013/10/15

YS-56

1
多数の敵に囲まれ、味方からは見捨てられた部隊の奮戦の記録。前進防御拠点であったはずが、いつの間にか主防御線にされ、周辺部隊はそれに追随できず、その後の命令も曖昧なまま。この種の本を読んでると本当に高級司令部は状況を把握できてないな、とつくづく思う。2010/05/25

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