内容説明
初飛行から百年―明治の日本人たちは農業国から科学工業立国への道を歩み、欧米と肩を並べるべく、旺盛な求知心と比類なき勤勉さで懸命に努力を重ねた。あらゆる分野でゼロから出発した明治人、日本の航空のはじまりを真摯に模索した軍人、科学者、発明家たちのドラマ―彼らを支えた一般大衆の底力を描く物語。
目次
第1章 雌伏
第2章 滞欧
第3章 初飛行
第4章 雄飛
著者等紹介
村岡正明[ムラオカマサアキ]
昭和23年、宮崎県延岡市に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、筑波大学講師。日欧文化交流史・比較文化論専攻。著書「航空事始―不忍池滑空記」光人社(日仏文化賞受賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
6
飛行機というまったく新しい発明品と、明治というこれまでとまったく異なる新時代。欧米諸国を追いかける日本にとって、その新たな分野はまさに欧米に追いつく可能性の見える、新しい分野だったのである。実際には様々な科学技術の積み重ねであるためそう甘いものでもなかったのだが、それでも、そこに情熱を燃やす人々の意思がやがて日本でも飛行機を飛ばすさまは、まさに歴史の中のプロジェクトX。苦難と困難よりも、それを乗り越え、未知の世界であった空へと飛んだ人々と、それを見つめる日本人の好奇心に満ちた視線が描かれた一冊。2013/08/04
金沢 衛
1
航空公園関連で読んだ本。所沢は特に関係ない。本木、中谷美紀か竹内結子主演で映画作りたい。2013/07/18