内容説明
これを読めばアメリカの底力と恐ろしさが良く分かる―日米がお互いを想定敵国とみなしたのは明治の末期までさかのぼる。相手国のあらゆる情報を得ることに努力と資材をおしみなく傾注した国と情報収集を軽んじた国。その結果は戦争運営において表われた。日米双方の開戦後もなお続いた想像を絶する水面下の戦いを大本営参謀の体験をもとに描いた戦慄の情報戦最前線。
目次
第1章 日米の軍事抗争(発端;日米戦略の開発)
第2章 情報戦の競合(情報・通信謀報機構;虚々実々の戦い)
第3章 真珠湾前夜の情報戦(日本側に軍配;アメリカ側の勝利)
第4章 戦争中の情報戦(アメリカの情報戦;日本海軍の情報戦)
著者等紹介
実松譲[サネマツユズル]
明治35年、佐賀県武雄市に生まれる。海兵51期、海大卒。プリンストン大学留学。「五十鈴」航海長をへて海軍省副官兼大臣秘書官(米内光政)となる。開戦時、在米海軍武官補佐官としてワシントンに駐在。交換船で帰朝後は、大本営海軍参謀兼海軍大学校教官。元海軍大佐。戦史研究家。平成8年、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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