内容説明
戦火の時代に青春を迎え、好むと好まざるにかかわらず、学窓から海軍に身を投じ、懊悩相剋の果て、大空に殉じた若き学徒兵の魂の絶唱!祖国のため、父母のため、愛する人のために、特攻に斃れた海軍予備学生の真情。
目次
第1部 遺稿(学徒出陣;海兵団・土浦航空隊;飛行訓練;特攻隊出撃)
第2部 遺族の追想
第3部 同期生(生存者)の手記
感想・レビュー
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mimm
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戦争に命を散らした青年たちの遺書、遺稿、日記、書簡集。 回想記でないので美化がなく、確実に死に向かう様は貴重であり、胸が苦しくなりました。日記の書かれた二日後に、殉職しているとかもうもう。 エリートの大学生ばかりで、早々に負けを予感している人、勝てないことを分かって諦め(怒りにも似た)を綴る文章もあり、様々です。 多くの部下を死なせ、特効に送りこんで生き延びたY分隊士という人が、戦後代議士として出馬とか、生存者の手記で唖然。腹が立ちました。 こういう人こそ、戦犯で裁かれるべきでしょう!2013/08/09
冬眠 嬉々【とうみんきき】
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学徒徴兵の人たちの葛藤があります.......。本当に先人には感謝しなきゃいけないですね...。