光人社NF文庫
伊25号出撃す―アメリカ本土を攻撃せよ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826149
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

ここに潜水艦魂の全てがある!潜水艦乗組員は親しい中にも礼儀と信義は微塵も揺がず、そしてビンタと制裁のない特別な軍隊になっていた―伊25潜水艦は北はアリューシャン、南はオーストラリア、東は米本土オレゴン州まで、2万キロ余の波涛を越えて、敵の領土深くに忍びこんで、敵の心胆を寒からしめた。太平洋戦争下の日本海軍潜水艦の戦いを描いた傑作戦記。

目次

真珠湾めざして
商船を撃沈する
空母を撃ちとる
ケゼリンの泊地
シドニー偵察行
偵察飛行開始さる
惜しくも重巡を逸す
入港故郷へ
伊号潜水艦とは
北米西海岸に向かう
ミッドウェーの悲報を利く
ヨークタウン撃沈
アストリア港を砲撃す
オレゴンの山林地帯を爆撃す
あわや敵船と衝突

著者等紹介

槇幸[マキコウ]
大正8年茨城県生まれ。昭和11年6月横須賀海兵団に入団。同11月軍艦「巌島」乗り組み。12年上海、揚子江、青島攻撃戦および沿岸警備に従事。13年水雷学校練習生。14年二号掃海艇乗り組み、揚子江作戦、南京、漢口、南昌攻撃戦に参加。15年潜水学校練習生、水雷学校高等科練習生をへて、伊22潜および伊24潜艤装員。16年伊25潜に乗り組み、ハワイ、東南および南方海上作戦、米本土砲爆撃作戦に参加。17年潜水学校教官。18年対潜学校特修科練習生。19年第六艦隊司令部付(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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こまったまこ

6
伊25潜の乗組員だった方の戦記。この潜水艦は単独行動でアメリカやオーストラリア方面を作戦地域としていた。アメリカ本土にも何回か砲撃と偵察機による爆弾投下を行っている。飛行機収用中に敵艦に発見されたり何度か危機はあったが著者の乗船中は幸運に恵まれていた。しかし敵の大型商船を不意討ちで攻撃したり、戦争とは言え嫌なものだと思った。殺伐とした戦闘場面だけでなく艦内での乗組員同士の和気あいあいとした様子や海で出逢った大亀や鯨、イルカ、白い大きな鳥などの様子がほのぼのと描かれており良かった。2015/07/06

Yasuhisa Ogura

2
唯一のアメリカ本土爆撃作戦に従事した潜水艦伊-25の記録。今と比べればかなり貧弱な装備にもかかわらず、厳重な警戒網を掻い潜って、3度もアメリカ西海岸に接近したり、オーストラリア、ニュージーランドを偵察するなどの活躍ぶりには驚嘆する。この潜水艦の特徴は、なんといっても航空機を搭載していること。アイデアにはワクワクさせられるが、浮上しての発艦、着艦にはかなりのリスクが伴うだろうから、実際のところ意味があったのかどうかは疑問に思う。2012/11/05

玉瑛

1
唯一米国本土に爆撃した潜水艦伊25号のお話。内容を見る限り、運が良かったのだろう。ミッドウェーにも参加せず、敵駆逐艦にも見つからなかったり。物語としてみても、史実として見てもとても面白かった。2015/03/18

アリャー

1
元潜水艦搭乗員の本の中では、珍しく下士官が執筆した本である。そのため、元潜水艦長が執筆した本と比べると、潜水艦の運用等に関する資料としてよりも、乗組員の艦内での生活、やり取りの方が細かく描かれている。潜水艦のトイレ事情まで書かれている本は、自分の知る中ではこの一冊のみである。また、日記を元に書き起こした本なので、著者のその時々の感情が細かく書かれているのも素晴らしかった。当時の(召集組みではない)兵士の価値観を知ることも出来る貴重な一冊である。

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