光人社NF文庫
空母雷撃隊―艦攻搭乗員の太平洋海空戦記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826125
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

空母「飛龍」艦攻隊の一員として、開戦劈頭真珠湾攻撃に赴き、インド洋では英海軍空母ハーミスの最期を眺め、ミッドウェー海戦で帰投時に不時着水しながらも一命をとりとめ、また空母「隼鷹」艦攻隊員として、南太平洋海戦をも戦い抜いた不屈の空の男の体験記。硝煙渦巻く雷爆撃戦の実体を赤裸々に描く。

目次

第1章 真珠湾の凱歌(操縦か偵察か;宇佐空の奇人 ほか)
第2章 インド洋の火柱(アンボン爆撃;あざやかな轟沈 ほか)
第3章 ミッドウェーの死闘(おらがおやじ分隊長;加来艦長の心情 ほか)
第4章 南太平洋の波涛(空母部隊再建;雷撃経験の肩書 ほか)

著者等紹介

金沢秀利[カナザワヒデトシ]
福岡県八幡市に生まれる。昭和12年、第8期乙種飛行予科練習生として横須賀海軍航空隊に入隊。飛行練習生および同延長教育を経て、昭和15年11月、空母飛龍乗組。艦上攻撃機電信員として真珠湾攻撃、インド洋作戦、ミッドウェー海戦に参加。空母飛鷹さらに隼鷹に転じ南太平洋海戦に参加。その後、鈴鹿空、601空より634空に転じ、台湾沖航空戦に参加する。元海軍少尉(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スー

19
119筆者は九七式艦上攻撃機の電信員で真珠湾から英空母ハーミス撃沈ミッドウェー作戦米空母ホーネットに魚雷を命中させる次々と仲間を失う激戦を生き延びた歴戦の勇士。一度爆撃体勢に入ったら機体を動かすことは許されないので対空砲の中に突っ込み戦闘機が襲って来ても逃げる事も反撃もできない、その為艦攻隊の損害は甚大で損耗率の高さに驚愕してしまう。苛酷な戦闘の最中でも筆者が食欲が無いと言いながら食べているのには和みました。2019/08/16

yamatoshiuruhashi

9
3人乗りの97式艦上攻撃機電信員として戦い生き抜いた著者の記録。機体の運用上、水平爆撃を行うこともあるが、著者としては魚雷を抱いて低空肉薄し、真珠湾では巡洋艦に、南太平洋海戦では空母に命中弾を得た雷撃の方をより書きたかったのだろう。さっきまで傍にいた僚友がいなくなる過酷な現実が偲ばれる。書かれている戦いは真珠湾から南太平洋海戦まで。飛龍、飛鷹、隼鷹と艦載機としての時代だけだが、空母を失ってからの戦いはどれほど過酷だったか。特攻等への記述がないだけに無言の思いを感じる。2016/01/27

Mikarin

4
南太平洋開戦のくだりはかなり興味深く読める。だが、それ時期以降の記述がないのが大変残念・・・2015/11/17

もちもち

3
帝国海軍の空母の中で一番好きなのが飛龍なので読んでみた。 機上でよく食べる人というイメージ。 まさか戦記ものを読んでお腹が減る日が来るとは…。 有名な友永隊長はやっぱりかっこいい。 加来艦長の人柄も好き。2021/03/01

チャメ

2
生存率の低い艦攻隊。その電信員の手記です。零戦モノではないため、零戦に対する不満も伺え新鮮です。友永隊長の男気には惚れますね。雷撃の緊迫感は、非常によく伝わります。但し、本書最大の不思議が残ります。著者、金沢氏の素性が知れないのです。意図的なのかな…。ご本人の戦闘は、真珠湾攻撃以来、1年未満。雷撃成功も二回となっています。構成も校正も不十分で、編集者はもっと介入しても良かったのではと思います。本編も、ガダルカナル戦の結果、プツリと終わっています。これもまたリアルと言えばリアルだが。2014/03/21

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