光人社NF文庫
捕虜―捕らえられた日本兵たちのその後

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769826026
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

「生きて虜囚の辱しめをうけず」近代化の過程において、この厳しい戒律を徹底させられていた日本軍の兵士たち。第二次大戦において、実際に敵軍に捕らえられた将兵はいかなる行動をとったのか。連合軍の管理の下で、抑留生活を余儀なくされた日本人虜囚たちの心情、管理者に対する協力と抵抗の精神を分析し、そこに見られる日本人の体質を探る。

目次

第1章 捕虜とは
第2章 捕虜となるまで
第3章 収容所の日本人捕虜
第4章 投降軍人
第5章 強制労働の日々
第6章 戦争と虜囚

著者等紹介

大谷敬二郎[オオタニケイジロウ]
1897年、滋賀県に生まれる。1919年、陸軍士官学校卒。1930年、憲兵科に転科。1938年、東京憲兵隊特高課長、1944年、東京憲兵隊長、1945年、東部憲兵隊司令官を歴任する。1976年12月、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roatsu

13
当時、憲兵として要職にあった著者の手による支那を始め各戦線の簡潔にして十分な顛末は大戦史整理に好適だし、捕虜という悲しい史実を通して日本人が抱える致命的弱点を炙り出していく非常に有益な現代史の古典である。特に173頁とあとがきの記述は本書の肝であり、今の日本人が改めて省みるべき事柄と思う。もし今、再び日本人が捕虜・虜囚となる日が来ても往時と同じ光景が現出するだろうと嘆息。利敵という意識なく、またそんな義務もないのに善意で敵兵に軍機を漏らす捕虜の哀しい姿は、形を変えて今日の日本でも見ることができるのでは。2016/11/09

VC

0
パウルカレルの「捕虜」のような内容かと思ってったけど全然ちがった。捕虜になってからより、各地域の軍が降伏するまでの過程の方がよく書かれている。2012/01/27

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