中公新書<br> 平氏―公家の盛衰、武家の興亡

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中公新書
平氏―公家の盛衰、武家の興亡

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027054
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C1221

出版社内容情報

「平氏」と聞いてイメージするのは、平安時代末に活躍した平清盛ら桓武平氏(のなかの伊勢平氏)の武士だろう。だが、清盛の一家以外にも歴史に名をとどめる平氏は数多い。例えば、源平合戦で功績を挙げ鎌倉幕府を支えた御家人(北条氏、梶原氏、三浦氏など)の多くは平氏出身とされる。著名な歌人や、貴重な家記を残した公家も少なくない。本書は、それら公家・武家にわたる平氏の全貌を明らかにする試みである。

内容説明

清盛ら平家一門が権力を握ったのはわずか十数年。だが日本史において平氏の存在感は大きい。「源平合戦」で功績を挙げて鎌倉幕府を支えた御家人(北条氏、梶原氏、三浦氏など)の多くは平氏出身とされ、後世の織田信長も平氏の末裔を称した。本書は、平朝臣の姓を賜った天皇の子孫たちに始まり、朝廷に対して反乱を起こした平将門、公卿・実務官人として京都で活躍した堂上平氏など、公家・武家にわたる平氏の全貌を描く。

目次

第1章 桓武平氏の誕生(桓武平氏の成立;高棟流桓武平氏の成立 ほか)
第2章 その他の平氏(葛原親王流ではない桓武平氏;仁明平氏 ほか)
第3章 公家平氏の人びと(公卿としての平氏;実務官人としての平氏 ほか)
第4章 武家平氏の葛藤(貞盛流武家平氏;貞盛流以外の武家平氏 ほか)
第5章 公家平氏と武家平氏の邂逅(清盛家と公家平氏の結合;平家王権の成立 ほか)

著者等紹介

倉本一宏[クラモトカズヒロ]
1958年(昭和33年)、三重県津市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。現在、国際日本文化研究センター教授。博士(文学、東京大学)。専門は日本古代政治史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

109
源平合戦で完全に滅びたとされる平氏だが、実際に滅んだ清盛系以外にも平氏を名乗る公家や武家がいた。しかし夥しいほどの家系に分岐して全国に広がり、頼朝に味方し鎌倉幕府成立に貢献した御家人の多くが北条氏を筆頭に坂東平氏を自称し、実質的には平平合戦であったとは。藤原氏や源氏を含めて数氏の家系がこれほど歴史を大きく左右した例は他国にはなく、易姓革命や共和政体を経験していない日本ならではの現象か。そんな平氏の全貌を把握するのは頭が痛くなるが、彼らの盛衰や興亡が日本史を動かしたというより引っかき回した状況が見えてくる。2022/09/23

六点

68
さて、この本を読んで、中公新書から出ております、蘇我氏、藤原氏、源氏と全て読んだことになります。何れの本を読んでも似たようなお名前が大量に出て参ります。この本もそれに負けず、たっぷり系図と似たようなお名前が出て参ります。華やかに栄えそれ故に早く滅んだ武家平氏と言うか、伊勢平氏と、明治まで生き抜き、その伝統を後世まで伝えた公家平家の根強さには感嘆に値します。さて、再度角田文衛の『平家後抄』ても読みますか、積読山の何処かに埋もれているいう・・・。2024/04/26

みこ

28
将門や清盛だけでない平安時代に存在した平氏の方々を紹介。義務教育では登場しない人たちだが、摂関家に取り入ることに執着することで精いっぱいだった様子からは心なしか彼ら自身も自分の名前が歴史に残ることを諦念したかのような足掻きを感じる。同時に天皇家にルーツがありながらもどこか物悲しさにも感じる。そう思うと清盛の野心はかなり異質だったのだな。2022/11/23

23
平氏の栄枯盛衰を追って、様々な人々の生涯を羅列していく本。平氏が王権を牛耳ったのはホントに十数年だけども、時忠の叔父信範の家系の堂上平氏は現在まで血脈を保ち続けている。「父祖の日記を書写し、平記にしたためた信範の子孫にふさわしい」とのことで、ギーヴとファランギースが生き残ったのは正しかったんじゃな。吟遊詩人は生き残る。壇ノ浦後の関東における坂東平氏の粛清粛清粛清について「日頃平安貴族を研究している身としてはおおこわといった感があるが」ってあって笑っちゃった。先生、突然の後鳥羽ムーブやめてください。2022/10/31

nagoyan

21
優。中公新書「蘇我氏」、「藤原氏」、「公家源氏」の著者による、平家ではなく平氏。例によって、似た名の連発。系図を繰りつつ四苦八苦。同じ桓武天皇から分かれた平氏でも、桓武天皇の子「葛原親王」の子平高棟から分かれた公家平氏は、日記の家などとして中級公家として朝廷に地歩を築く信範流へと近代まで続く。また、公家平氏の時忠は清盛の平家への結合を経て平家政権の成立に貢献する。他方、葛原親王の子高見王の子平の高高望を祖とする武家平氏は、関東に盤踞する良文流と伊勢平氏へ続く貞盛流に。関東、伊勢で平氏は内訌を繰り返す。⇒ 2022/09/03

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