光人社NF文庫
大陸打通作戦―日本陸軍最後の大作戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 260p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784769825814
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

B29を擁する在支米空軍を大陸奥地に追い払い、南方との鉄道による連絡網を確保するための日本陸軍最後の大作戦―日本本土に押し寄せる連合軍の圧力軽減に寄与することをめざした百万人におよんだ日本軍将兵の東奔西走を描く。五年にわたる著者の中国転戦の果てに訪れた国共内戦下の武装解除の混乱と復員に至るまでの労役の日々を綴った感動の陸戦記。

目次

序章 桂林攻略までの概略
第1章 南部粤漢線打通の準備
第2章 南部粤漢打通作戦
第3章 対米上陸防御準備(広東)
第4章 決戦場目指して
第5章 暴に報いるに怨をもってする勿れ
第6章 回顧

著者等紹介

佐々木春隆[ササキハルタカ]
大正9年、熊本県生まれ。昭和15年、陸士卒(54期)、第40師団に属して華中・華南に5年8ヵ月転戦。21年、復員。元陸軍大尉・元陸将補・元防衛大学校教授(陸上防衛学)・京都大学法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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新父帰る

7
この作戦は1944年12月に始まった南北1500kmにわたる一大進攻作戦で、その目的は桂林・柳州地区の米空軍基地を破壊して本土空襲を未然に封止し、南方との鉄道による連絡網を確保すること。著者は支那派遣軍第11軍の将校として戦績を残す。満州にいた私の父も関東軍第20軍の一将校として参加した。転戦中の村々で日本軍は歓迎された。終戦後著者の部隊は南京の清掃作業を命じられ、その際町の顔役から南京の駐留を懇請された。更に、日本軍の再武装の嘆願運動まで起こったそうだ。この事実からも、南京大虐殺が事実無根だと分かる。2017/07/09

高木正雄

5
本来はB29の方から読むのが順序なのだがこっちが先になってしまった。日本軍も便衣で作戦をやったらしい。終戦後も道路工事に従事させられたそうで将校はともかく兵隊はかわいそうだった。南京市民の友好的な態度から南京事件云々というのはどうなのだろう2023/10/30

スカイバニラ

5
本書は華南方面の作戦が主ですが、当時の日本陸軍の末期感がなんとも…。当時の国民党軍の状態や、関わった中国人とのエピソードなど興味深い内容もありました。この本でもそうですが、この方の著作は大陸での体験記としても、連隊の戦術例が載ってる教科書として読んでも面白いです。2011/04/04

dogu

1
いよいよ敗戦が迫る中でも派遣軍は無為な戦いを続けていた。やがて南京方面への転進を命ぜられた著者らは遂に終戦の詔勅に接する。南京事件当時に従軍していなかった著者が事件後約8年も経ってからの街の印象のみで「南京大虐殺はでっちあげだ」と書いているのは人間の限界を見た思いがする。これほど明晰な人でも否定論の誘惑に抵抗できないのかと。既に従軍者による『南京戦史』の発行後である。2023/03/06

ビタミン

0
★★★★☆2015/11/14

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