内容説明
真珠湾奇襲の立役者として太平洋戦争緒戦にのぞみ、またミズーリ号艦上の降伏調印式で日本軍の終末を見届けた一軍人の波瀾の生涯。危険な任務につきまとう虚無感とつねに戦い、苦悩する心の動きとともに、その激戦の跡を辿る。敗戦後、キリスト教に傾倒し、魂の安住の地を海外脱出に求めて布教活動を行なった異色の経歴を綴る海軍人物伝。
目次
第1章 羈絆からの脱出
第2章 死者の聖地
第3章 武人の本懐
第4章 不死身の伝説
第5章 悪夢の相似形
第6章 運命の岐路
第7章 黒い雨
第8章 勝者と敗者
終章 墓碑の独白
著者等紹介
甲斐克彦[カイカツヒコ]
大正15年、栃木県宇都宮市生まれ。戦後、新聞、雑誌の記者、編集者に併行して文筆活動に入り、のちフリージャーナリスト。「闘魂」「闘将」「バラと拳銃」「黒帯嵐」などが映画化。平成14年3月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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