内容説明
『イエスかノーか』と無条件降伏を迫るマレーの虎・山下奉文中将と英軍司令官パーシバル中将との会見を、わが眼と、フィルムに刻みつけた若きカメラマンの最前線報告―陸軍報道班員として緒戦、酷熱のマレー・シンガポール戦線にて、また海軍報道班員として極寒の千島戦でファインダーからとらえた戦場の一瞬。
目次
第1部 “イエスかノーか”(開戦前後;初砲火;砲声の中;敵前渡過;白旗の会見)
第2部 “古い手帖”(従軍手帖;駆逐艦「神風」;幌筵の銀嶺;蒼白き月光;厳寒の孤島;暗黒の氷海)
著者等紹介
石井幸之助[イシイコウノスケ]
1916年、東京生まれ。1932年、都新聞(東京新聞の前身)写真部入社。1936年の「2・26事件」の取材から報道写真家としてスタート。1941年から太平洋戦争の報道班員として徴用を受け、マレー・シンガポール戦線や千島列島などに従軍する。1949年、木村伊兵衛、土門拳らと日本写真家協会を設立。1968年、東京新聞を退社し、総理官邸写真室初代室長に就任。1984年、日本写真協会功労賞、黄綬褒賞受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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