光人社NF文庫
日本飛行船物語―航空界の特異な航跡を辿る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784769825265
  • NDC分類 538.5
  • Cコード C0195

内容説明

人類が大空へ昇った“熱気球”の発明から、“飛行船”へと発展をとげた先覚者たちの模索の時代。明治十年、反政府軍により包囲された熊本鎮台を救うため陸海軍が気球を製作した日本の航空界の黎明期。飛行機の時代を迎えるまでのユニークな軍用気球と軍用飛行船の歩みを、豊富な写真と図版で綴った話題の航空史探索。

目次

第1章 天翔る船の神話と伝説
第2章 空飛ぶ方法の模索
第3章 幕末気球奇談
第4章 日本気球事始
第5章 日本軍用気球の歩み
第6章 日本軍用飛行船の歩み
第7章 風船爆弾

著者等紹介

秋本実[アキモトミノル]
昭和3年、東京牛込に生まれる。東京府立第四中学校を経て、東京都立航空専門学校に入学、航空機設計技術者を志したが、終戦のため実現せず、以後、日本軍用機史の研究に従事。各種航空雑誌、軍事雑誌、模型雑誌、少年雑誌に執筆。昭和23年より平成2年まで、42年間にわたり参議院事務局に奉職、委員会運営事務、広報写真撮影等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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臓物ちゃん

6
「お前、風船爆弾がアメリカを生かしておくと思うのかい!? 40秒で支度しな!!」飛行船というスチームパンク・ガジェットが日本においてどのように発展したのかをこれでもかというくらいに詰め込んだ、変態的とさえ言うべき驚異の一冊。一番興味深かったのは、平賀源内の考案したコレ絶対飛ばねーだろっていう、しかしロマンだけは床がベチョベチョになるくらい溢れまくっている飛行船。そう、飛行船とは時に女の子を空から落としてきたりもする男のロマンなのだ。2015/01/23

tuppo

1
いい本。膨大な軍関係の資料から僅かな気球飛行船の記述を抜き出すのなんてまず不可能で、飛行船の専門家、好事家がこういった類の本を書こうとしても直ぐ壁にぶつかる。そうでない、元々航空史が専門の著者だからこそ書けたように思える。自身で門外漢と称している通り几帳面にも飛行船のスペックを個々に書き写してくれている。すばらしい。また陸軍と海軍とで完全に別区切りの記述をすることで非常に明瞭なストーリーラインを獲得している。第五第八第九飛行船が一堂に会しているスチル写真が控えめに言っても衝撃的で、ぼぉーっとなってしまった2012/08/22

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