内容説明
暗雲に閉ざされた時代のアジアの女性が一枝の花も供えずして埋没されるのが、胸が痛むほど哀しい―事実を直視する辛さに耐え、虐げられた性囚の女たちの無念を浮き上がらせて、人間とは何かを問う話題作。病身に鞭うち、生き証人を訪ね歩き、資料を収集、十年余の歳月を費やして完成させた執念のライフワーク。
目次
第1部(女を乗せた馬車;けしの花の野;四つの女の眼;慰安婦はなぜ戦場に;泥沼に堕とされて;悪魔の棲む戦場)
第2部(特攻女学生慰安婦;“烈婦”の悲しき結末;看護婦たちの受難)
著者等紹介
山田盟子[ヤマダメイコ]
1926年、宮城県登米郡に生まれる。海軍省航空本部に勤務、のちに海軍省マカッサル研究所にうつる。戦後、日本映像ネットワークに勤務(企画調査部長)のかたわら、執筆活動に従事する。ジャーナリスト。著書に「鵜八臼」(埼玉県知事賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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