内容説明
『スピード優先のロッキード社』として他社の追随をゆるさぬ速力重視の思想を研鑽させた名門航空会社―空中戦闘に一撃離脱戦法を確立させた高性能戦闘機P38ライトニングから、その後のF104、SR71にいたる軍用機、そして世界中の航空路を天駆けたコンステレーション、トライスターなど旅客機までを徹底研究。
目次
1 創始者・ローグヒード兄弟
2 高速長距離機で名を挙げる
3 DC2を抜いた「エレクトラ」
4 夢の重戦・P38に取り組む
5 戦場を制圧した“双胴の悪魔”
6 山本長官機を撃墜!
7 米ジェット戦の先駆者・P80
8 旅客機のジェット化に遅れる
9 F104の虚像と実像
10 隠密偵察機・U2の失敗
11 「トライスター」の悲劇
著者等紹介
鈴木五郎[スズキゴロウ]
1924年7月13日、京都府中舞鶴生まれ。1943年6月、大日本飛行協会横浜飛行訓練所(学生航空連盟)で水上機の操縦訓練を受ける。1944年8月、三重海軍航空隊2期飛行予備生徒隊に入隊。1948年9月、東京大学文学部卒業。その後小学館児童編集部を経て読売新聞社出版局に勤務。1979年、定年退職。航空史研究家
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感想・レビュー
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buchi
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みんな大好きスカンクワークスが属する現ロッキードマーチン社。かなり特殊な飛行機を作る会社なんだけど、そんな会社の歴史を紐解く一冊。創業者はローグヒード兄弟なのだそう。なるほど発音が違ったんだな。双胴の悪魔ことP-38はやはり相当なエポックメイキングな作品だったらしく本書でもかなり重点が置かれている。私としては旅客機は全然詳しくないのでロッキード社の旅客機の話は新鮮だった。ロッキードの旅客機ってミサイル積んでそうだけどw。ロッキード事件なんかにも突っ込んで欲しかったけどそれはまた別の書籍にて読んでみよう2019/11/07