理科準備室のヴィーナス

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理科準備室のヴィーナス

  • 著者名:戸森しるこ【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2017/08発売)
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  • ISBN:9784062206341

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内容説明

産経児童出版文化賞受賞作家の甘美な愛の物語。ひこ・田中氏絶賛。──私たちの学年の理科の先生は、洋風の印象的な顔立ちをしている。そして、結婚していないのに、子どもがいるっていうウワサ。私はその先生の真似をして髪を伸ばし始めた。そして、先生をみつめる生徒は、もうひとりいた。先生が理科準備室でくれる美味しくて可愛いお菓子と愛の時間。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

64
戸森さんは意欲的に既成の児童文学の枠を超えるような作品を次々と描いていますね。主人公の少女は一風変わった理科の女性教師に憧れてしまいます。純粋だからこそ、その想いはストレート。刺すような言葉のやりとりに空気が張りつめます。ちょっとドキっとしてしまうような官能的な表現もあって(考えすぎ?)、何となくゾワゾワと読了。表紙の絵の先生の顔がわざと隠れているのも、わあ…、という感じ(笑)2018/04/16

おかだ

55
ふうむ、解釈が難しい作品。自分を虐める女子を嫌いになれないむしろなんか好きだ!というちょっと難しいお年頃の中一女子・瞳が主人公。理科の女教師・人見先生に憧れ、クラスメイトの男子・正木君を含めた3人で理科準備室で放課後を過ごす。瞳の人見先生への想いは、多感な時期の同性への憧れってことでいいのだろうか。正木君と順調に進んでいくのかな…?ドMのレズビアンに成長していく可能性がどうしても拭いきれない…! 児童書だけど、なかなか児童が触れにくい価値観や繊細な心理が描かれている。中学生が読んだらどう感じるのかな。2018/06/04

ぶんこ

46
中学時代の「身体中に剣山の針が突き刺さっているかのような」ヒリヒリした感じが蘇ったようでした。嫌われているけれど、自分は憧れている同級生と、自分だけを見ていてほしい憧れの先生。憧れの先生への思いを分け合うかのような同級生の男子。この結城瞳と正木真紗樹の「ぼっち」ではあるが、それにめげる余裕もないほどの激しい憧憬。この二人は強い。誰かを好きになるって凄い。これが児童書とは驚きです。2018/04/26

tan

28
児童書、小学生向けにと思っていたけどちょっと苦しいかなと。戸森さんは2冊目でテーマも内容も悪くはないのですが 思った以上に児童書的ではない感じがしました。瞳は空気が読めないと言いながら人の心の動きに敏感だし、マサキも強暴なのかおとなしいのかよく分からない性格で捉えきれませんでした。もしかして児童書に向いていない方なのかな?とも思ってしまいました。一度児童書以外を読んでみようかなと思います。2017/10/29

白雪ちょこ

26
児童書のレベルを超えているほど、濃密に描かれている物語だった。 表紙の儚さと、どこか恐怖感を感じるような美しい絵柄と相まっている。 主人公の瞳ちゃんが、理科担当の女性教師人見先生に対し、恋心を抱いていることに気づき、そこからの嫉妬心や、子供だからこその冷酷な部分。 ドロついた部分が、うまく描かれていた。 もう一人の男子側の主人公である、正木くんからの視点や、子供らしくカッとなって手をあげるシーンなどもわなかなかにリアルだった。 新しい同性愛の恋愛のようにも、思えた。2022/03/17

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