内容説明
広島、長崎に続き日本本土のいずこかの大都市へ投下されるべき第三の“原爆”を搭載する米重巡インディアナポリス号を撃沈して世界を驚倒させた橋本艦長が、米海軍の記録を渉猟しつつ繙き、自らと戦友たちとが死闘を演じた幾多の体験と史実を重ね合わせて、赤裸々にえがいた感動の書き下ろしノンフィクション戦記。
目次
真珠湾へのみちのり
「轟沈の歌」海域をゆく
逆潮の時をむかえて
濃霧と極寒の北の海で
三万浬の敵海中を行く
交通破壊戦の実態
空襲下のトラック基地から混戦の海へ
潜水艦隊長官の非情
三重苦の海底のたたかい
潜水艦運用のいけにえ
人間魚雷回天の無残
原爆搭載艦を撃沈
著者等紹介
橋本以行[ハシモトモチツラ]
明治42年11月、京都市に生まれる。昭和6年、海軍兵学校(59期)卒業。9年末、中尉にて初めて潜水艦勤務につく。17年、潜水学校甲種学生となり、その後、ロ31潜、イ158潜、ロ44潜、イ58潜の各艦長を歴任する。戦後、神戸川崎重工業株式会社特殊艦艇研究室嘱託
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
9
橋本以行氏のイ58帰投セリが土台になって戦後調べたことを集めて書いている。しかし、時系列がたびたび前後し、読みにくいことおびただしい。また同じことが何回も出てくる。さらに日米と書いているが米軍の潜水艦については、開戦初期の事しか出てこない。遺稿ということで整理がついてなかったのだろうが、それにしてもひどい。終戦の知らせの電報を艦内のみんなに隠したり、終戦後の裁判での発言などひとりよがりの行動が多い。確か過去に、元潜水艦長、潜水艦を撃沈という記事をみたことがあったがそのときの証言も釈然としないものだった。2024/07/28
Makos
1
水上艦モノと比べると、潜水艦視点では同じ戦であっても随分と見え方が異なっているように思える。ただ変わらぬのは登場する地名がどんどん日本近海へとその範囲の狭まってくること。2014/02/16
yos
1
ほとんど「伊58潜帰投せり」と同じ内容だが、「伊58潜」の方は、ほぼ日本の潜水艦の作戦と戦果、消息に絞って書かれていたのに対し、「日米潜水艦戦」の方は、アメリカ側の布陣状況、作戦や戦果についても、まとめている。敗戦色濃厚な海に、悲壮な決意で赴く人々。次々と消息を絶つ潜水艦。戦死する僚友。最後の最後に、巡洋艦インディアナポリスを仕留めたのが溜飲下がる思いというのがよく理解できる。全体として史実の羅列なので、非常に読みにくい。読み終えたときには、何とも言えない達成感が味わえるであろう。2006/03/21
奥 清衡
0
よろし。
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